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2021/09/15

工業用ゴム製品となっている ハイパロンゴムの特性と用途

工業用ゴム製品のハイパロンゴムの特性とは

工業用ゴム製品には数多くの種類がありますが、その材料だけでもかなりの数があります。
その中には、現在ではあまり使われていないものもあります。
ハイパロンゴムなどもその一つで、高い耐久力がありながらも加工のしにくさや値段上の問題から、現在ではフッ素などの代替材料へと変わりつつあります。
そんなハイパロンゴムはどんな特性を持っているのか、そしてその特性を生かしてどのような用途に使用されていたのか見ていきましょう。
まず特性として、耐オゾン性、耐水圧などに関して、ほかのゴム材料とは比べ物にならないほどのスペックを持っています。
逆に、加工がしにくいという面が、非常に大きいデメリットになってしまっています。
かつてのように大きい部分に使用するだけであればよかったのですが、年々精密部品の製造に移ってきたため、その役割を終えようとしています。

工業用ゴム製品のハイパロンゴムの用途

では、そんなハイパロンゴムはどのような用途に使用されているのでしょうか。
耐候性や耐水圧性という特性から、屋外で使用される水タンクのシートや、高圧ホースなどに使用されています。
そのほか、耐薬品性に優れているため、保護用のコーティング材にも多く使用されています。
また絶縁性にも優れているため、電線などの被覆部分としてよく使用されるという特徴があるでしょう。
しかし、こうした特性を生かした用途も限界があり、なかなか値段面と加工のしにくさというのが大きなデメリットになってしまっています。
その代替として比較的値段の安いフッ素なども登場してきていますので、ますますハイパロンゴムが工業用ゴム製品の中で果たすべき役割は小さくなりそうです。
様々な原材料が存在する工業用ゴム製品業界ですが、中にはこのようにすたれていくものもあるのです。
工業用ゴム製品を使用するときには、こうしたことにも注意が必要でしょう。

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