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2021/10/04

工業用ゴム製品となっている ブチルゴムの特性と用途

身の回りにたくさんあるブチルゴム素材

ブチルゴムとは合成ゴムのひとつで、イソブチレンに少量のイソプレンを共重合させて作ったもので、IIRとも呼ばれています。
ブチルゴムは、その特性を活かして様々なシーンにおいて利用されている素材です。
特性は大きく分けて6つあり、それぞれにふさわしい身近な用途があります。
主な特性としては、防振性、絶縁性、耐水性、耐候性、耐薬品性、耐熱性で、工業用製品から家庭用品まで用途は幅広く、生活に欠かせない基本のゴム素材と言ってもよいものです。

ブチルゴムの6特性と用途

【衝撃エネルギー吸収性】
反発力が非常に小さく、衝撃をいち早く吸収できるため、免振や振動防止に活用され、人間工学上の要求に効果を示しています。
この特徴を生かした用途例としては、自動車用防振材、オーディオ機器の防振防音材 、家電(洗濯機等)の防振材、工業用防振、架橋・建設免震材などがあります。
【電気絶縁性】
透電率および力率が小さいため、劣化を抑制するとともに送電費用の軽減に寄与します。 絶縁テープ、電線被覆に力を発揮しています。
【耐漏水性】
液体不透過性に優れており、かつ、伸縮性および屈曲性が有り、あらゆる形態の成型接着が可能なことより、人工芝用接着剤、建築土木用防水シートなどに使われています。
【耐候性】
日光や大気中のオゾンなどによる、耐老化性に優れており大気中でも長期間使用することができます。
この特徴を生かし、建築用防水材料・廃棄物処理池用シート・ガスケットなどに使われています。
【耐薬品性】
アルカリ・酸に強い抵抗を示すことができます。
これらの特徴より、医薬品用ゴム栓、ホース類、各種ライニング、ゴム手袋などに使われています。
【耐熱性】
幅広い温度下で安定した性能を発揮することができます。
コンデンサーパッキン、高圧スチームホース、キュアリングブラダーなどの使用に適しています。

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